鍵盤楽器奏者坂巻貴彦
さかまき たかひこ
横浜市港南区出身、ドイツ在住。
5歳より叔母からピアノの手ほどきを受ける。
桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」横浜・鎌倉教室、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学音楽学部を経て、同研究生修了。その後渡独。
ケルン音楽舞踏大学にてピアノ・ソロ修士課程、古楽器科フォルテピアノ専攻修士課程を、いずれも審査員満場一致の最高得点で修了。
モダンピアノに加え、クラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノを弾きこなす鍵盤楽器奏者として、ドイツを拠点に活動。2024年よりボンのベートーヴェンハウス(Beethoven-Haus Bonn)のハウスピアニストを務め、同館所蔵の歴史的フォルテピアノによるミュージアム・コンサートに年間20回以上出演している。ドイツをはじめ、イタリア、オランダ、ベルギー、スイスなど欧州各地の音楽祭やコンサートシリーズに招かれるほか、日本でも東京、横浜、福岡、広島などで演奏している。
自身がフォルテピアノを務めるトリオ・アルテルナでは、2021年に古楽器のための国際室内楽コンクール “Beethoven in his Time” で第2位、および最も優れたベートーヴェン解釈に贈られるベートーヴェンハウス賞を受賞。2023年にはGENUINレーベルより、1824年製コンラート・グラーフのフォルテピアノを用いたベートーヴェンのピアノ三重奏曲集をリリースした(ベートーヴェンハウス・ボン、WDRとの共同制作)。ピアノミュージアム・ハウス・エラー名誉奨学生として、クラヴィコード、フォルテピアノ、チェンバロの無償貸与を受けている。
現在、ケルン音楽舞踏大学古楽器科講師、ハインスベルク青少年音楽学校(Jugendmusikschule Heinsberg e.V./ドイツ音楽学校連盟〈VdM〉加盟の公共音楽学校)ピアノ・古楽講師。ハインスベルクの門下生は、2026年のドイツ青少年音楽コンクール「Jugend musiziert(ユーゲント・ムジツィールト)」地区大会で出場者21名全員が入賞(うち第1位10名)。日本でも全日本ピアノ指導者協会(PTNA)のコンペティション審査員・ステップアドバイザーを務めるほか、各地で講座やマスタークラスを行うなど、後進の育成に力を注いでいる。
演奏歴
おもな演奏会を年ごとにまとめています。これからの予定は「活動」のページをご覧ください。
2026
7月25日 チェンバロ・ソロ《インヴェンションとシンフォニア》スタジオ・ピオティータ(東京)
7月 エリーゼ音楽祭 審査員演奏会(広島)
6月28日 「ハンマーフリューゲル夏祭り 2026」第5コンサート、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― モーツァルト、ベートーヴェン《悲愴》、メンデルスゾーン
4月 「フォルテピアノで聴くショパン」タカギクラヴィア松濤サロン(東京)― 1843年製プレイエル、ショパン研究家・Hiroko Kosaka氏とのレクチャーコンサート
3月7日 お話付きコンサート、VERS 文学カフェ(アーヘン/ドイツ)
2月8日 トリオ・アルテルナ「ブラームスとドヴォルザーク」ケルン古楽フォーラム、ケルン応用美術館(MAKK)オーファーシュトルツェンザール ― エラールによるドヴォルザーク、ブラームスのピアノ三重奏曲
2月6日 「第3回クラヴィコード・ターゲ」第2コンサート、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― J.S.バッハ《インヴェンションとシンフォニア》全30曲
1月4日 おしゃべりコンサート「19世紀ヨーロッパ ― ロマンティシズムが響くとき」戸塚区民文化センター さくらプラザ(横浜)
2025
12月 クリスマス・ディナーコンサート、田園喫茶ワイルドベリー(糸島)
11月23日 ハウスコンサート(シュトルベルク/ドイツ)
11月9日 「第2回クラヴィコード・ターゲ」第5コンサート「追憶と希望」、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― フローベルガー、ルイ・クープラン、バッハ《フランス組曲》第5番ほか
11月8日/10月25日/10月11日 ミュージアム・コンサート、ベートーヴェンハウス・ボン(歴史的フォルテピアノ)
8月29日 ケルペン・ベートーヴェン音楽祭「クラヴィコードで弾くベートーヴェン」(ケルペン/ドイツ)―《エロイカ変奏曲》ほか
8月9日 「坂巻貴彦 Plays ヨハン・クレーマー」タカギクラヴィア松濤サロン(東京)
8月2日 おしゃべりコンサート「知られざる名曲と音楽のつながり」さくらプラザ(横浜)― 第2部《インヴェンション》全15曲の演奏・解説
6月28日 「ハンマーフリューゲル夏祭り 2025」ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― Gerald Hambitzerとのフォルテピアノ・デュオ(J.C.バッハ、C.P.E.バッハ、ソレール、モーツァルト、W.F.バッハ)
4月5日 ミュージアム・コンサート、ベートーヴェンハウス・ボン
シュロス・ヴァイセンブルン アーティスト・イン・レジデンス(トリオ・アルテルナ)― ヘンゼル、メンデルスゾーン、バッハ、ベートーヴェン
福岡(シュタイン・モデルのフォルテピアノ)、広島での演奏会
2024
12月1日/8日/15日/22日 アドヴェント・コンサート4夜、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― シュタイン・モデルのフォルテピアノ(メンデルスゾーン、クレメンティ、クルフト、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンほか)
12月 お話付きコンサート、VERS 文学カフェ(アーヘン)
9月29日 「クラヴィコード・ターゲ 2024」第5コンサート「クラヴィコードで巡るロマン派の旅」、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ)
9月22日/9月12日/7月26日/7月14日/6月8日 ミュージアム・コンサート、室内コンサート、ベートーヴェンハウス・ボン
3月24日 おしゃべりコンサート、さくらプラザ(横浜)― ロッシ、フレスコバルディからベートーヴェン、ショパンまで
3月 プレイエルによるリサイタル、タカギクラヴィア松濤サロン(東京)
3月 「シューマン・プラスIII」ローベルト・シューマン・ハウス(ツヴィッカウ/ドイツ)― トリオ・アルテルナ
2月18日 ピアノ・リサイタル、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― 1865年製ブロードウッド(ショパン、クララ・シューマン、ベートーヴェン 作品110)
2023
9月 トリオ・アルテルナ CDリリース記念コンサート、ベートーヴェンハウス・ボン(1824年製コンラート・グラーフ)
9月 ザロン・デ・ピアノ(バーゼル/スイス)― トリオ・アルテルナ
7月30日 ハウスコンサート(シュトルベルク/ドイツ)
6月25日 クラヴィコード・リサイタル、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― バッハ、C.P.E.バッハ、W.F.バッハ、メンデルスゾーン
6月18日 「ショパンを中心に」ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― 1868年製テオドール・シュテッカー(バッハ、モーツァルト、クルピンスキ、ショパン)
2月24日 ピアノトリオ・フェスト・ベルン(スイス)― トリオ・アルテルナ、Eleni Ralli「Portraits」初演
2022
11月5日 第2回シュロスコンサート、ヒュッケスヴァーゲン城(ドイツ)
10月23日 クラヴィコード奨学生コンサート、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― バッハ、クルフト、ライヒャ、W.F.バッハ、メンデルスゾーンほか
9月20日 フォルテピアノ修士修了演奏、ケルン音楽舞踏大学(ケルン)
9月4日 「ヴァージナル・フェスティバル 2022」第4コンサート、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ)(チェンバロ)
8月23日 クラヴィコード・コンサート、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ)
8月20日 修了コンサート(フォルテピアノ)、ケルン
4月17日 おしゃべりコンサート「音楽で旅する」さくらプラザ(横浜)
ZAMUS ケルン古楽祭、「クラヴィーアナハト」(ケルン)
2021
11月28日/12月5日/12日/19日 アドヴェント・コンサート4夜、ピアノミュージアム・ハウス・エラー(ベルクハイム/ドイツ) ― ハイドン、クレメンティ、モーツァルト/バッハの息子たち/ベートーヴェンとシューベルト/ベートーヴェンとメンデルスゾーン(1825年製ランケ、ケンニッケ・モデルのフォルテピアノ)
12月 コンサートシリーズ「Tonspuren」(デューレン/ドイツ)― トリオ・アルテルナ
10月 コンサート(シュトルベルク/ドイツ)
8月20日 おしゃべりコンサート、さくらプラザ ホール(横浜)― ゲスト:西川悟平
宗次ホール ランチタイム名曲コンサート(名古屋)
2019
12月 オイレンブロイヒ城(レースラート/ドイツ)
8月 おしゃべりコンサート(戸塚区民文化センター さくらプラザとの初の共催、来場者100名超)
ボン・ベートーヴェン音楽祭「ピアノドローム」
2017 – 2019
ピアノ・フェスティバル・ルール(ボーフム/ドイツ)
オルフェオ・コンサートシリーズ(ケルクラーデ/オランダ)
カリアリ、アヴェルサ(イタリア)、マロンヌ(ベルギー)
2013 –
4月29日 お話付きコンサート・シリーズ「おしゃべりコンサート」第1回、港南区民文化センター ひまわりの郷(横浜)。以後20回以上開催
賞歴・奨学金
2025
シュロス・ヴァイセンブルン音楽アカデミー アーティスト・イン・レジデンス(トリオ・アルテルナ/ドイツ)
2021
古楽器のための国際室内楽コンクール “Beethoven in his Time” 第2位、ならびに最も優れたベートーヴェン解釈に贈られるベートーヴェンハウス賞(トリオ・アルテルナ/ジークブルク、ドイツ)
カールロベルト・クライテン・ピアノコンクール 第3位(ドイツ)
ピアノミュージアム・ハウス・エラー クラヴィコード奨学生(2021–2022)、2023年より名誉奨学生
2019
第12回 メデヌス・ピアノフェスティバル 第1位(ドイツ)
第12回 ピアノ・ア・マイエンヌ国際コンクール ファイナリスト(フランス)
2018
シウダ・デ・レガネス国際ピアノコンクール シニア部門 第3位(スペイン)
2017
第3回 トリオンフ・ドゥ・ラール国際音楽コンクール ピアノソロ部門 第2位(ベルギー)
第36回 デリア・スタインバーグ国際ピアノコンクール 第3位(スペイン)
第3回 ヤング・ピアノ・スターズ国際ピアノコンクール ディプロマ(ドイツ)
2016
第16回 ヴィエトリ・スル・マーレ=コスタ・アマルフィターナ国際ピアノコンクール カテゴリーE 第3位(イタリア)
第10回 カンピージョス国際ピアノコンクール ファイナリスト(スペイン)
2015
第1回 東京国際ピアノコンクール(TIAA)一般の部 第1位
アンサンブル
トリオ・アルテルナ
(Trio Alterna)
アンナ・ドミトリエヴァ, バロック・ヴァイオリン
アマリリス・ドゥエナス・カスタン, バロック・チェロ
坂巻貴彦, フォルテピアノ
トリオ・アルテルナは多彩なプログラムで卓越した表現力を見せた。彼らはラウンド毎に成長を遂げ、常にあらゆる驚異的なハイライトで聴衆を魅了しつづけた。特に、ベートーヴェンの「幽霊」トリオの第2楽章の解釈は、コンクール全体で最も素晴らしい音楽の一つであった。(古楽器のための国際室内楽コンクール “Beethoven in his Time” における批評)
ケルンを拠点とする古楽器奏者3人によるピアノ・トリオ。ドイツ・ジークブルクで行われた古楽器のための国際室内楽コンクール “Beethoven in his Time” で第2位とベートーヴェンハウス賞を受賞したことを機に、本格的な演奏活動を開始した。2023年にGENUINレーベルからベートーヴェンのピアノ三重奏曲集(作品11、作品70-1「幽霊」、70-2)をリリースし、Fono Forum、Classica、Pizzicato、klassik.com などで高く評価された。これまでにベートーヴェンハウス・ボン、ローベルト・シューマン・ハウス(ツヴィッカウ)、ザロン・デ・ピアノ(バーゼル)、ピアノトリオ・フェスト・ベルンなどに出演。2025年にはシュロス・ヴァイセンブルンのアーティスト・イン・レジデンスとしてファニー・ヘンゼルやメンデルスゾーンを取り上げた。レパートリーは初期古典派から現代作品の初演まで幅広い。

CD、演奏映像は ディスコグラフィー・メディア のページでご覧いただけます。
指導歴
2022 –
ケルン音楽舞踏大学 古楽器科 講師(フォルテピアノ・チェンバロによるコレペティ、副科チェンバロ)
2024 – 2025
ケルン音楽舞踏大学 通奏低音 I・II 講義
2021 –
ハインスベルク青少年音楽学校 ピアノ・古楽講師(ハインスベルク/ドイツ)
門下生が「ユーゲント・ムジツィールト」で2023年より毎年入賞。2026年地区大会では出場者21名全員が入賞(うち第1位10名)
2020 – 2021
アーヘン・ブラント音楽学校 ピアノ講師(アーヘン/ドイツ)
2019 – 2023
MuR 128 音楽学校 ピアノ講師(ケルン/ドイツ)
2014 – 2016
桐朋学園大学音楽学部附属 子供のための音楽教室 横浜・鎌倉教室 ソルフェージュ非常勤講師
特定非営利活動法人きずなの会 つばさ保育園/つばさ子どもクラブ 音楽講師
講座・マスタークラス
2026
PTNAピアノコンペティション バロック課題曲セミナー・公開レッスン(福岡、札幌、横浜、東京、豊田、広島、北海道ほか)
2025
J.S.バッハ《インヴェンション》分析と演奏法 講座シリーズ(広島、札幌、横浜)
バスティン・メソッド セミナー(東京)
2016 – 2022
福岡、大分、鹿児島にてジュニアのためのピアノ・マスタークラス講師
審査
2026
PTNAピアノコンペティション 西日本地区本選(E・F級)
PTNAピアノコンペティション 動画予選(関東地区)
PTNAピアノステップ 相模原地区 アドバイザー
エリーゼ音楽祭 予選(広島)
第14回 九州新聞社ピアノコンクール 一次地区予選(佐賀)
第11回 ソナタコンクール
2025
PTNAピアノステップ 杉並地区 アドバイザー
エリーゼ音楽祭 予選(広島、名古屋)
日本バッハコンクール(動画審査)
2021
第11回 エリーゼ音楽祭 予選(名古屋、東京)
国際ピアノコンクール ベヒシュタイン福岡
第9回 九州新聞社ピアノコンクール 予選
2020
日本ベートーヴェンピアノコンクール 2020
2019
第7回 九州新聞社ピアノコンクール 予選
学歴
2019 – 2022
ケルン音楽舞踏大学 古楽器科フォルテピアノ専攻 修士課程(ゲラルド・ハンビッツァー教授)
審査員満場一致の最高得点で修了。修士論文「ハンマークラヴィーアの調律法」
2017 – 2020
ケルン音楽舞踏大学 ピアノ・ソロ専攻 修士課程(アンドレアス・フレーリッヒ教授)
審査員満場一致の最高得点で修了
2014 – 2016
桐朋学園大学音楽学部 研究生 演奏学科ピアノ専攻
2010 – 2014
桐朋学園大学音楽学部 演奏学科ピアノ専攻 卒業(副科チェンバロ、通奏低音を履修。作曲家との共同による新作初演に多数参加)
2007 – 2010
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)ピアノ専攻
師事歴
古楽器
ゲラルド・ハンビッツァー、アンドレアス・シュタイアー、ミヒャエル・ボルクシュテッデ、フローラ・ジュリア・ファブリ、有田千代子の各氏
ピアノ
アンドレアス・フレーリッヒ、ビョルン・レーマン、高田匡隆、玉置善己、木村徹、宮崎久美子、守屋栄子の各氏
マスタークラス
2022年 ベートーヴェンハウス・ボン国際ベートーヴェン・マスタークラスにて、アンドレアス・シュタイアー氏のクラスを受講